 9月も中旬に入り、街は少しずつハロウィンカラーに彩られてきている。
ニューヨークの一大イベントである、ニューヨークファッションウィークも先日幕を閉じた。
そんな、ファッションショー最終日には
人気ドラマシリーズ『セックス・アンド・ザ・シティ』や『プラダを履いた靴』の衣装を手がけたスタイリストでお馴染みのパトリシア・フィールドのコレクションが発表された。
全身にドット柄がデザインされているドレス、クロップドTシャツ、半透明のニットなど様々な個性溢れる衣装が次々に披露される。
絵画的な色のブレンドでエロティックさを表現しながらもどこか可憐に見える素晴らしいランウェイに仕上げた。
客席には、シンディ・ローパー、ファーン・マリス、ブルース・ウェーバー、ココ・オースティンなどのスターが勢揃いし、まるでニューヨークの家族の再会のように感じた。
時代を越えて愛され続けている、パトリシアフィールドの世界に引き込まれた。
Photo by Mari J Brooklyn
Text by Miku Kobayashi
#PatriciaField #パトリシアフィールド #nyfw #nyc # |  TODD PATRICK トッド・パトリック 2023 SS
過去がどのように未来を形作るかに焦点を当て、リラックスしたゆとりのあるシルエットが特徴的なメンズウェアブランド。
「小さな町、大きな夢」と題された今回のコレクション。
デザイナーのニコールは子供時代からインスピレーションを得たと語り、若々しい感覚を体現した。
ゆったりとしたテクスチャーと鮮やかな優しいカラーが、小さな町の独特の美しさを想像させる。
ショーでは70年代を彷彿とさせるキャンプカラーシャツを多くのモデルが身に付けていた。
ノスタルジックなニュアンスの中に微妙な新鮮さも感じられた。
懐かしい雰囲気を醸し出すデザインと、女性のような柔らかいタッチのバランスが絶妙であった。
Photo by Mari J Brooklyn
Text by Miku Kobayashi |  NICHOLAS RAEFSKI 2023 SS
大衆文化や現代的なスタイルの影響を受け、大きな成長を見せているブランド。
今回のコレクションでは、不確実な現在から想像される”楽観的な未来”を投影している。
過去から想像された”未来主義”を思い起こさせるノスタルジアと、新しさの融合を感じることが出来た。
明るい深紅と薄い紫色の生地で作られたインパクトのあるセットアップはとてもエネルギッシュであり、他にも蛍光カラーのブレザーやシャープなジップアップジャケットなど、様々な種類の服で観客を魅了し、鮮やかな色と共に強い個性を表現した。
また、今回のコレクションにはパブリックエネミーのフレイバーフレイブも登場。
デザイナーは、「星は大きく見えないが、より明るく見える。私が達成しようとしている目標はもはや不可能ではないことを意味する。そして、未来は明るく見える。」と語った。
架空のレトロフューチャーな宇宙船ホテルのバーを舞台に、確固たる未来を組み立てていくニコラス・ラフスキーのスタイルはとても魅力的であった。
Photo by Mari J
Text by Miku Kobayashi |
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